内包する者のために For Who is Connotation 1996-2002
生命は長い間、生存の場としての肉体は変えつつも、確かな記憶を伝達し続けてきた。
それは、私たちが有する身体を器として生命が内在しているのではなく、記憶を伝えられた身体の部位一つ一つが存在の証であり、記憶は生命を宿すいえる。動物を包んでいた体毛は、記憶を含有する物質である。その体毛を縮絨することにより、混ざり合い、
外部と内部の概念が消失し、それぞれの記憶が交わる。
生命は記憶に在り、形態に記憶が在る。
素材:獣毛(ホース、ゴート、アルパカ、モヘア、キャメル)、羊毛
ギャラリー山口(東京)/ 眞田岳彦展「ナウ・アンド・ゼン」、エキジビションスペース(東京) / 眞田岳彦展「身体と生命のキワ/際」
ギャルリー東京ユマニテ(東京)/インパクト3 '99